[レポート]6/13 立ちすくむ国家WS(ワークショップ)@SENQ霞が関

Code for Akitaの若狭谷です。

昨日6/13(火)、霞ヶ関で行われた話題のイベント「立ちすくむ国家WS」へ参加してきました。

もともとこのイベントは経産省の次官・若手プロジェクトが公開したレポート

「不安な個人、立ちすくむ国家〜モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか〜」

がバズったことに始まり(資料は100万DLされたとのこと)、

実際に資料を作った若手プロジェクトメンバーと、この資料に関心の高い人たちとのディスカッションの場として、このイベントが開催されました(主催はCode for Japan)

今回のイベントのポイントは、官僚vs民間といった対立構造を前提とするのではなく、

現状に危機感を持つ様々な立場の人が集まって「具体的なアクションプラン」を立てる場とするというところ。

300人以上の応募者の中から、抽選で選ばれた100名前後の参加者、現役官僚や行政関係者、NPO法人、スタートアップ関係、大学生などが参加していたました。

当日はNHKなどのマスコミやネットメディアなどの取材も入るなど、非常に世の中からの注目度が高いイベントとなっていました。

イベントでは、オープニングトークとして、実際に資料を制作した経産省・若手PJのメンバーが登壇。モデレータートして元経産官僚で現・スマートニュースの望月優大さんが進行する形で、「資料がどのような背景で作られたのか」「どのようにメンバー間でプロジェクトを進めていったか」といったテーマでディスカッションが交わされていました。

(参考)望月さんがこの資料に対して書いた記事はこちら

トークの中で、ある記者が経産省PJメンバーへの取材の中で、「この資料を見て、霞が関にも人がいるってことがわかりました」ということを言っていたと、半ば笑い話で話していましたが、

今回の資料がこれだけのインパクトを持って世の中で広がった背景は、そこにあったんじゃないかと。

どこかでオートマチックに物事が決められていて、自分たちとは別世界の人たちがコントロールしているような「官僚」という組織ではなく、

なんらかの思いをもった「人」がいたこと。

その部分に、世の中に滞留していた「何かを変えなければ」という思いが呼応したのではないかと、そんな風に感じました。

オープニングトーク終了後は、テーマ別のワークショップ。

いろいろなテーマの中から「新しい公共」というグループに参加してきました。

グループは経産省の方や、スタートアップ関係の方、ネットメディアの編集長、大学生など、バラエティに富んでおり、

「コレクティブ インパクト」「ソーシャルインパクトボンド」「ブロックチェーン」などの新しい仕組みを活用した「新しい公共」についての様々なアイディアがメンバーから出されていました。

これらのイベントの詳細については、BuzzFeedさんのこちらの記事がとても参考になります。

経産省若手の資料「立ちすくむ国家」が異例の100万DL 政策化へ民間との意見交換始まる

最後に、今回参加したきっかけですが、一番の目的は資料に書かれていた

『「公」の課題を全て官が担うのではなく、意欲と能力ある個人が担い手に』

のところ。

秋田県は少子高齢化が進み、税収が減っていくことが課題。

将来的に限られた財源で地域の課題を解決していくことは難しくなっていくのではないかなと。

例えば、「除雪は自治体がやってくれるもの」「街灯の整備は自治体がやってくれるもの」。

そんな時代はいつまで続くのかな、なんて。

今回のワークショップで感じたのは、危機感に「官」も「民」もなくて、

みんな当事者なんだから一緒に話し合う場が必要なんだということ。

行政職員や住民が、お互いの立場でできることを共有し、何かの解決策を探っていく場というのは、誰かが動かなければできないわけで、

Code for Akitaもそういった「つなぐ役割」になることが大事だなと、改めて感じました。

さて今月6/25(日)はCode for Akitaのキックオフイベントがあります。

https://code4akita.org/20170530-00139/

参加はこちらから

http://peatix.com/event/269986

こちらのイベントにも行政職員やマスコミ関係、ITの専門家など、多彩なメンバーが参加し、県外の地域活動の専門家を交え、秋田の課題についてディスカッションの場を設けます。

今回参加のイベントのように、「ともに考え、ともに行動する」といった視点で開催できるといいですね。